ADHDは若年者の方が苦労することが多いと言われます。
私の場合、20台前半の仕事を始めたてのころが一番苦労が多かったという印象です。
私は通っていた学校や実家から離れた職場を選んだため、ほとんど周りに知り合いはいない状態でした。
当時、私は野心的で在学中から自己啓発本を読み漁り、モチベーションが高い状態で入社しました。
また、学業や就職活動も先生方や周りの方のサポートもあり、スムーズに進んでいたので自己肯定感も高い状態でした。
そんな私は就職して大活躍をするはずでしたが、そうは問屋がおろしませんでした。
むしろその逆でした。
十数年前の地方の職場環境というのは場所によると思いますが、大きめの事業所でもあまり整備されていませんでした。
村社会というか、独自のルールや複雑な人間関係があり、働きやすさはあまりありませんでした。
私の職場も同様でした。
そういった中で仕事をしていくわけですが、私は一生懸命やっているのですが、何度も同じようなミスを繰り返してしまいました。
また、気を付けているのに遅刻を何度も繰り返してしまいました。
例えば、
作業中に他の考え事をしていて、作業に漏れがある
報連相を忘れる、抜ける
そんなことを繰り返す内に職場内で「できないやつ」という印象がついてしまいました。
自分自身でも「なんとかしなくては・・」と思っていたのです。
対策を真剣に考えて、ミスをなくすための本を読んだりもしました。
けれども、ミスをなくすことは出来ませんでした。
ミスを一度なくしても新しい業務を覚えると、以前からやっている業務でミスしてしまうというようなこともありました。
当時の職場では自宅学習も求められていたため、自宅でも勉強していました。
好きな漫画や本を読むとか、自分のやりたいこともやっていたので、夜中遅くまで起きていました。
睡眠時間も削っていたと思います。
ミスが多いのに、睡眠時間が足りてなかったり、疲れた状態で職場に行くことが多かったので、よりミスを助長してしまっていたように思います。
当時ADHDとか、ASDとかそんな言葉も全く知らない状況でしたし、そういった自分の内面的な部分で頼れる人も周りにはいません。
職場の人に相談したり、出来たらよかったのですが自分のプライドが高く相談することが出来ませんでした。
なんだかんだで私はその職場には10年ほど居ました。
10年目でもミスを繰り返すのかというとそうではありませんでした。
周りの人も私の得意なところ、苦手なところというのが分かってきてくれて、苦手なところはフォローしてくれるようになりました。
仕事もほとんどすべて覚えて慣れ、自分なりに工夫も積み重ねていたので、ミスはほとんどなくなりました。
今振り返って、当時の自分にアドバイスをするとしたら、
- 自分の苦手なところを認めて、周りの人たちにフォローしてもらうこと
- 家ではしっかりと休養を取り、疲れをとること
をやってもらいたいと思います。
当時、周りの人にフォローを求めることができませんでしたが、仕事はそもそも分担というか、助け合いで成り立っていると思います。
苦手なところは助けてもらって、自分も周りに積極的に「手伝います」と声をかければよかったと痛感してます。
発達障害の人の方が強い分野もあります。そういうところで積極的に力を発揮していけば良かったと思います。
これから仕事を始める方や、ADHDでお困りの方で同じような境遇の方が居ましたら参考にしていただけると幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
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